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12、コトラーのマーケティングをケアマネが語ってみる~龍カルロスの煩悩~1分間コトラー 047~049

マーケティングというと小難しい気がする
そんな喰わず嫌いを打破するために、「1分間コトラー」を読んだ感想を介護事業に読み替えてみるシリーズ

ま、僕の煩悩と妄想には変わりないので、マーケティングの入り口として、気軽に読んで欲しい
*「1分間コトラー」は下記より購入できます

[rakuten no=”9784797366006″ shop=”book” kw=”1分間コトラー 顧客を虜にする戦略的マーケティング77の原則 西村克己”]

目次

1分間コトラー


047

社員は敬意をもって扱われた場合、創造性を発揮しつつ責任を持って業務に当たる。

P・コトラー


今日採用する人材が、明日の企業を築いていく
人材確保に関する格言だ
社員に対して敬意を払う=しっかりと対価を払う
対価は給与であるし、評価でもある
企業は「顧客」のニーズだけではなく、「社員」にニーズも把握する必要がある
社員の働く環境を整えることで、生産性は上がる

介護福祉の世界ではどうだろう
如何せん、この分野は手詰まり感がある
介護保険事業の場合、費用の上限が決まっており、高く設定することは難しい
なのでいくら企業努力を行っても、最高収益は決まってしまう
介護職員の平均年収を上げられない要因


介護保険事業の親方は国だ
その国でこんな話が出ている・・・
財務省は何を考えているのか・・・

人員基準の緩和、介護報酬の上限額を独自で減額、技能実習生の活用・・・
どれをとっても、介護職のことを考えているとは思えない
・もっと少ない人数でケアしろ
・もっと安くでケアしろ
・とりあえず外国から実習生連れてくるから安く使え

厚生労働省も抵抗はしているようだが、最強省庁の財務省は手ごわい
こちらも手を拱いているわけには行かない
日本全国民の介護コンサルタントとして、われわれ介護事業者が声を上げていくことが必要だ
日本の介護の現状、課題、分析、見通し
日本中の介護事業に携わる者たちがやっている仕事だ

現状の我々の仕事を適切に評価してもらわなければならない
そのためにも、しっかり理論武装しなければならない


048

根本的な問題は、企業が好況時にムダな贅肉をたっぷりとつけてしまうことだ。

P・コトラー


経営状況が好調なとき、こういった現状がある
そして不調に陥ったとき、間違った対応策で、負のスパイラルへ・・・
リストラ、賃金カット、研究費のカット etc

そもそも介護業界には、大きくみると贅肉を付けられる程の収益を上げることは難しい
しかし、単体の事業所で見ていくと時折トンデモ経営者がNewsをにぎわす

経費削減の名目で、安易な人件費への切り込み、経費の縮小が何を招くのか
人材流出
いや、人員流出ともいえる
優秀な社員=人材(人財)だけではなく、事業運営に必要な法定上の最低人員基準すら満たせなくなる

介護事業だけではなく、すべての企業は顧客や社員、地域との信頼こそが価値あるものだ


049

顧客に対する価値提案を損なってはならない。

P・コトラー


価値=価格ではない
価格は、価値を報酬で評価したもの
価格を下げても、価値が変わらなければモノは売れる
でもそのなら売れない

コスト削減は重要課題だが、自社の価値観まで下げては意味がない

介護福祉業界では価格は「介護報酬」という形で、ほぼ公定価格
同じ価格帯なら、より価値が高いほうへ顧客は流れる
介護事業における価値は、その法人の理念でもある
理念は「根本的な考え方
介護という荒波を渡る羅針盤
その理念が、職員を導き、ご利用者へのケアを支えている

あなたは自分が所属する理念を知っていますか?
そしてその価値を知っていますか?
あなたのケアはその理念に沿って、価値あるものですか?

まとめ


いかがだっただろうか?

コスト削減というと真っ先に思い浮かぶのが人件費削減
人手不足の介護福祉業界で、安易にそこに手をつけると、取り返しのつかないことになる
コトラー博士の言葉は、介護福祉業界にもピタリと当てはまる

なぜならマーケティングは「人」相手の理論だから

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この記事を書いた人

本名:玉城竜一
沖縄で介護福祉の仕事をしています
福祉介護について色々な情報発信を書いてます
僕の煩悩と妄想にお付き合いくださいwww

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