マーケティングというと小難しい気がする
そんな喰わず嫌いを打破するために、「1分間コトラー」を読んだ感想を介護事業に読み替えてみるシリーズ
ま、僕の煩悩と妄想には変わりないので、マーケティングの入り口として、気軽に読んで欲しい
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1分間コトラー
041
マーケティングは、1日あれば学べる。
だが、使いこなすには一生かかる。
P・コトラー
僕もこの言葉にグッと来た
確かに、この「1分間コトラー」を読むだけでも、なんとなく理解はできる
しかし、使いこなすとなると、とても大変なことだろう
世界はものすごいスピードで変化しており、その激しい変化の中で、常に結果を求められるのがマーケティング
「知識」というモノはそういうものだ
「知識」は使いこなして初めて「知恵」になる
介護の世界も同じだ
例えば介護福祉士
例えば介護支援専門員(=ケアマネ)
どちらも実務経験などを経て、試験を受ける
介護福祉士の合格率は73.7%だが、合格したとたんベテラン扱いになりがち・・・
本来、介護と福祉の専門家としてスタートラインに立ったばかりなのに・・・
介護支援専門員の合格率は10.1%と狭き門
しかし、合格したからといって、いきなりベテランケアマネのように仕事を振られることは少ない
(振られることもある・・・ ちなみに僕がそうだった・・・)
どちらの資格も介護と福祉の専門家の証
介護福祉士、ケアマネとも長年経験しているからといって、すべてを知り尽くしているという事はありえない
介護福祉士も、ケアマネも、一生学びと共にある
それは、対人援助を生業としているから
042
壊滅的な打撃を与えるのは、たちの悪い模倣者より、破壊的威力を秘めたテクノロジー。
P・コトラー
これは誰もが簡単に想像できる代表格がある
そう、amazon だ
ネットでの書籍販売は結構前からあったが、amazon の登場によって、書籍の市場は一変した
町の本屋が次々に消える
まさに破壊的威力
では介護福祉の世界ではどうだろう
訪問介護というカテゴリーで考えてみよう
そもそもなぜ訪問介護=ヘルパーというカテゴリーが存在するのか?
訪問介護は自宅にヘルパーを派遣し、必要なケアを行うのが仕事だ
いわゆる家庭内労働の外部発注だ
その歴史は古く、大正時代には「女中」と呼ばれる職業がこれに当たる
その後「家政婦」として介護保険発足まで活躍していた
家庭内労働は炊事洗濯から育児、介護までを「家政婦」が担っていたが育児に関して「保育所」が広く普及し、対価を得て育児を専門に行う職業が生まれる
家庭内労働のうち、高齢者に対する介護の専門職として「家政婦」のカテゴリーから「訪問介護」というカテゴリーが生まれた
いまでは昔ほど「家政婦」という職に就く方は1990年代をピークに、衰退しているといえるだろう
細かく言うと家政婦協会が中心となり、訪問介護というカテゴリーの誕生を後押ししたのだが、「家政婦」という職種から「訪問介護」という職種へ多く移行した事は事実
「家政婦」という職業にとって「訪問介護」は破壊的な威力を秘めていたともいえる
そして今度は介護保険の要である「介護支援専門員」に対して、破壊的になるかもしれない脅威が迫っている
そう、AI=人工知能 だ
ネットで検索すれば、多くのニュースを目にする
現段階では、人間にとって代われるほどではない
しかし、いつの時代もテクノロジーは世界に大きな変革をもたらせている
うかうかしてられないのである
ケアマネの皆さん!
コピープランや、ご家族の御用聞きしてる場合じゃないですよ!
043
まずなすべきことは、計画を外部に売り込むことではなく、内部に売り込むことである。
P・コトラー
痛い話だ・・・
どんなに優れた計画も、実行できなければ意味はない
計画するだけではだめ
実行するまでを想定しなければならない
介護福祉業界では、「業務改善」に多くの労力を割いてる場合がある
「業務改善」の話になると必ず生まれるのが「抵抗勢力」
人は所詮保守的なのだから、「変わる」ことに大きな抵抗感がある
人は思うとおりに動かない
アドラー や カーネギー などがいっている
人が思うとおりに動かないのは、自分も人の思うとおりに動いていない
単純だ
自分が嫌な事は、相手も嫌なのである
相手を動かそうとしたときに、貴方は
どういう経緯で
どのタイミングで
どうのような態度で
どんな言葉で
伝えましたか?
動いて欲しい理由を語るとき、正当性の主張に終始していないか?
相手に期待しすぎていないか?
相手の話=意見を聞いたか?
コンサルタントの研修を受けたとき感じたこと
・聞き分けのない依頼者への対応はどうしているのか?
「こいつ、わかってねーなー」
なんて云ってると、金にならんし、そもそも大手のコンサルタントって、目が飛び出るような金額で請け負っているから、相手が聞き訳がないからといって、依頼を断るなんて事はしないだろう
しっかり相手を分析し、あの手この手で「動いてくれる」ように仕向けているのだろう
ケアマネだと、ご利用者やご家族を説得する場面が出てくることがある
こういう考え方は、大いに参考になるだろう
まとめ
いかがだっただろうか?
今日の記事はコトラー博士だけではなく、カーネギーやアドラー博士まで登場
マーケティングはやはり対人援助
物を作るのも、売るのも、買うのも、みんな人
だからこそ、対人援助の専門家である介護福祉業界にも大いに通ずる
ぜひ、この記事を入り口に、多くを学んで欲しい
(僕から学んでも、大したことにはならないので悪しからず)
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