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14、コトラーのマーケティングをケアマネが語ってみる~龍カルロスの煩悩~1分間コトラー 053~055

マーケティングというと小難しい気がする
そんな喰わず嫌いを打破するために、「1分間コトラー」を読んだ感想を介護事業に読み替えてみるシリーズ

ま、僕の煩悩と妄想には変わりないので、マーケティングの入り口として、気軽に読んで欲しい
*「1分間コトラー」は下記より購入できます

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目次

1分間コトラー


053

旧態依然たる企業がテクノロジーを導入しても、以前より金のかかる旧態依然たる企業になるだけだ。

P・コトラー


テクノロジーは魔法でもなんでもない
しっかり使いこなさなければ、ただの高いアクセサリーと同じ
これから世の中はロボットAIが最新テクノロジーとなる
ただ、これらが導入されたからといって、急に業績が回復したり、人手不足が解消したりする事はない
従来のやり方のままで、最新テクノロジーを導入しても単にコストがかかっただけ

特に介護福祉業界は注意しなければならない

テクノロジーを活用すれば、人手不足をカバーできる
この謳い文句で、国はロボットAIICTの活用をどんどん進めてくるだろう
果たして、そうだろうか?
介護福祉の基本は対人援助
これら最新のテクノロジーは、人間が行う対人援助の補完的システムにしか過ぎない
離床センサーを一斉に導入したら転倒事故が増えたというう事を耳にした事はないだろうか?
コレまでは、そこで働く職員たちがご利用者が転倒して大怪我することがないよう、気を配っていたのが、センサーの導入によって安心しきってしまう
すると、転倒リスクに気づかなくなってしまう

センサー設置を想定した業務改善ができておらず、安易にセンサーに頼り切った弊害
このような話は多い
せっかくのコストが無駄にならないよう、最新テクノロジーについてもきちんと情報収集し、使いこなすための方策を考えなくてはならない
僕がいる事業所は、今のところセンサーも特に注意すべき人のみで、多くのテクノロジーを導入しているわけではないが、いずれやってくる変革の波に対応できるよう準備しなければ・・・


054

少数の優れたアイディアを得るには 、たくさんの劣ったアイディアを生み出す必要がある。

P・コトラー

松下幸之助

失敗したところで止めてしまうから失敗になる。
成功するところまで続ければ、それは成功になる。

アインシュタイン

ミスを犯したことがない人は、新しいものを試したことがない。

エジソン

私は失敗したことがない。
ただ1万通りの、うまくいかない方法を見つけただけだ。

イチロー

やってみて「ダメだ」とわかったことと、 はじめから「ダメだ」と言われたことは、違います。


多くの偉人達の言葉だ
失敗を恐れず、挑戦し続けることが成功への第一歩
そんなことは皆わかっている
ではなぜ多くの人はうまくいかないのだろうか?

それは失敗を責められるからだと僕は思う
特に介護福祉業界ではこの傾向が強い
あるイベントでどうしても僕に聞いて欲しいことがあるという若者に会った
その子は某福祉施設で働いているらしいが、特に法人名などは聞かず、その内容に耳を傾けた

その内容は「ひやりハット報告
ひやりハット報告というのは、ハインリッヒの法則でいう

1件の重大な事故は、29件の軽微な事故と、300件の事故寸前の案件がある

ということで、ケアを行っているときに遭遇する「ひやり」としたシーンや「ハッ」としたシーンを検証することで大きな事故を未然に防ごうという考え方

その子はなぜ?そのことを僕に聞きたかったのか?
聞くところによると、その施設では「ひやりハット報告」が上がると「犯人探し」を行い、徹底的に糾弾されるらしい・・・
その上、何らかの提案を行っても、力があり、声の大きな職員(確か主任レベルの職位にある職員だったと思う)にかき消されてしまう・・・
どこの施設もこうやっている!と怒られるが、ホントにそうなんですか?
という切ない質問であった・・・

書く必要のないほど、コレに対する応えは誰もが想像できるだろう
そんな彼に僕はこういった

あきらめるな!
あなたが諦めて困るのは、あなたが関わるご利用者だ!
ひとりでは心細いだろうが、あなたと同じ思いをしている仲間がきっとその施設にもいるはずだ
仲間を作って、自分でできる範囲で改善してみて
ルールを破れという事とは違うが、きっと賛同者が現れる
目の前にいるご利用者に集中し、のこもったケアを続けていれば、いつかきっとその施設のエースになってるかもよ?
上手くいかなかったり、また相談があればいつでも声かけてな!


曇っていた顔がなんとなく晴れやかになったよう気がした
あれから半年ほどになるが、彼から音沙汰はない
上手くいっているのか、辞めてしまったのかはわからないが・・・

僕自身も介護の現場で多くの失敗をしてきた
何度も同僚に怒られ、何度も先輩に怒られ、何度もご利用者に怒られた
でも未だ辞めずにこの仕事を続けている
まだ、何も答えを出せていないから、辞めようにも辞められない www

今何かに悩んでいる介護福祉業界のみなさん!
大丈夫!諦める必要はない!
まだ誰も介護福祉に答えは出せていないだけだから!


055

イノベーションにはリスクがつきものだが、イノベーションを行わないことは破滅につながる。

P・コトラー


ここまで記事を読むのにかかる時間の表示が4分!
簡潔にまとめよう www

さっきの054とほぼほぼ同じだ
失敗は成功のもと!
失敗を恐れるな!挑戦だ!


でもコレを実際にやるとなると大変だ
054でも書いたが、これはどんな業界でもつきもの
何が言いたいかというと、それを社員がやれる環境、組織風土があるか?ということ

今まではコレで上手くいった
この呪文を元に、イノベーションを押さえ込んでいないか?
多くの失敗したことの上に、イノベーションは起こる
ではつきもののリスクは誰が負うのか?

それがリーダーの仕事
自分のチームを信頼するのが、リーダーとして当たり前
信頼できないのは、リーダーの能力不足でその責任はリーダーにある

よし、責任は俺が取るからがんばって結果出せ!
こんなカッコいいリーダーでありたいよね!

イノベーションが起きなければ
「今まで通り」
そしていつしか、優位性が保てなくなり負けてしまう
だからこそチームを鍛え上げ、信頼すれば、イノベーションを巻き起こす礎になる!

この記事を読んでいるチームを引っ張っているリーダーの皆さん!
きっとあなたのチームでイノベーションは起きますよ!

まとめ


いかがだっただろうか?

マーケティングといえば数字が並び、眩暈がする!と思っていませんでしたか?
意外に精神論や、心理学、社会学などがミックスされてる感じがしませんか?
マーケティングは数字を分析して、売り上げを上げていくだけではない
なぜなら商売は、考える人も、作る人も、売る人も、買う人もみんな人
人の心を考えるのがマーケティング
介護福祉業界こそ、マーケティングが必要なのかも?

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この記事を書いた人

本名:玉城竜一
沖縄で介護福祉の仕事をしています
福祉介護について色々な情報発信を書いてます
僕の煩悩と妄想にお付き合いくださいwww

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