マーケティングというと小難しい気がする
そんな喰わず嫌いを打破するために、「1分間コトラー」を読んだ感想を介護事業に読み替えてみるシリーズ
ま、僕の煩悩と妄想には変わりないので、マーケティングの入り口として、気軽に読んで欲しい
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1分間コトラー
056
イノベーションを導入するためには、現時点ではうまくいっているものを変えなくてはならないことが多い。
P・コトラー
上手くいっていることを変えるのは、とても勇気がいる
人はなんらかしら無意識にルーティン化している
ルーティンとは日課と訳される
企業におけるルーティン化は「コレで売れている」という手法
しかしいつまでも同じ方法は通用しない
現状維持を目指すと、退化してしまうことと同じだ
介護福祉業界だと、よく耳にするフレーズ
「私達は今までこの方でやってきました」
何度かこのシリーズでも登場したフレーズ
そもそも人相手の商売、自分だって毎日全く同じ生活を強いられていい気がするわけないのに、ご利用者にはそれを求めてしまう
そして絶対「私たち」と複数形 www
「私」とは言わず、あたかも多数決でもとったかのような言い訳
さて、そんな変わることを拒否するチームに、イノベーションは起きるか?
起きない、断言する
なぜなら「変わらない」という判断は、脳の思考停止を意味する
考えることを止めて、何か新しいことを思いつく事は不可能
だいたい介護サービスを利用している方が、これから何年も同じサービス内容で生活をサポートできるわけがないのに、その方法を変えないのは職務怠慢もいいところ
少し厳しい言葉になったが、介護のイノベーションは何も頭のよい学者や役人が起こすものではなく、常に考えながら、悩みながら介護福祉という生業に携わってる者たちがご利用者の目の前で起こすものだ
ご利用者の目の前で考えることを止めたとき、誰が不幸になる?
今上手くいってる方法を変えるという決断はなかなか難しいが、人を相手にするこの仕事は常に臨機応変を求められている
制度改正や、人手不足など介護福祉業界の課題は多い
「変わらない」を選択した時、貴方は愚痴をこぼしますか?
それとも何かに向かっていきますか?
057
企業にはアイデアがあふれています。
ところが、それをとらえる網が用意されていません。
P・コトラー
世の中にはいろいろなアイディアがあふれている
100円ショップなんて行くと、色々な便利グッズがホントに100円で売られているのに驚く
コレはすべて誰かのアイディア
あなたも子どもの頃から今までに、!!!なアイディア思いつたことあるでしょ?
もしその時100円ショップのバイヤーさんと知り合いだったら、今頃大金持ちになるようなアイディアだったかもしれない www
はい、仕事も同じ
職員の中には、みんなが「あ!」っと驚くアイディアはあるが、それを上手く活かせていない場面はなぜなのか?
そのアイディアを実際に具現化するシステムがないからだ
そのシステムは、アイディアを拾うこと、評価すること、形にすることが必要だ
しかし企業のトップが必要以上に失敗を恐れた場合、そのアイディアは埋もれてしまう
なぜ失敗を恐れるのか?
きっと職員を信頼していないからだと僕は思う
その割には「何かアイディアを出せ!」といってくるのには笑いが出るが・・・
介護福祉業界でも同じようなことが起こる
職員からいろいろなアイディアが出る、また、出せとも言う
しかしそのアイディアは形にならない
人が相手だから、失敗はできない
もちろんコレには同意する
しかし、ご利用者の安全が確保できるかどうかをきちんと確認せずに承認しない場合が多いと感じる
リスク回避は当然だが、過度なリスク回避は自由を奪ってしまう
尊厳の保持と安全の確保は相反するのか?
答えを出すことは難しいかもしれないが、介護事業所は合宿所じゃない
入所施設は暮らしの場、通所系施設も暮らしの場の延長
そう考えたとき、職員のアイディアを形にする手法が見えてこないか?
そのためにしっかりリスクマネジメントを行い、職員教育も必須だ
職員からアイディアの提案があったとき
「とりあえずやってみ?」
コレが僕の答えだ
058
イノベーションは大きな飛躍を伴うものばかりではない。
P・コトラー
AppleやGoogleのような大きなイノベーションは起こせないかもしれない
でもきっと、小さなイノベーションは起こせる
小さなことからこつこつと
イノベーションの大小が問題なのではなく、イノベーションを起こせる環境が大切
繰り返しになるが、自分のトコの職員を信じ、その意見に耳を傾けているか?
そしてイノベーションを起こすような教育を施しているか?
自分自身が変わることに恐れず、受け入れているか?
介護保険で、新しいサービスが創出されるとき、厚生労働省はほとんどの場合、成功事例を提示してくる
そういった事例は、国にお願いされて行ったことではなく、その事業所独自で起こしたイノベーションが役人の目に留まり、承認されている
介護福祉業界でも常にイノベーションは起きている
小規模多機能サービス、お泊りデイ、これらも介護福祉業界で悩み、考えついたアイディアから生まれたものだ
あなたの中に眠っているアイディアが形になったとき、それはイノベーションなのだ
我々管理者はそのアイディアを形にし、イノベーションを起こす手伝いをしなくてはならない
また、自分自身も常にアイディアを生み出し、形にし、自事業所でイノベーションを起こさなくてはならない
妄想も、煩悩も、いつかイノベーションになるかも知れないのだから
まとめ
いかがだっただろうか?
僕の煩悩から生まれる妄想がアイディアになり、イノベーションを起こすかもしれない
そして、この記事を読んでいるあなたもイノベーションを起こす素質がある
マーケティングの本を読んだだけで、事業所が発展するわけではないが、きっかけにはなる
この記事がそのきっかけになりますように!
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